iPhone5sの入荷待ちをされている方には、「32G,64GB」の入荷はあったのに、16GBだけ順番が進んでいない、と感じている人はいないでしょうか。
当サイトでiPhoneの入荷状況を追跡していて、品薄だったゴールドもようやく入荷が始まったものの、そのほとんどは32GBと64GBモデルであり、16GBがやたら少ない印象を受けました。
なぜ16GBモデルのiPhoneが少ないのか、その真の答えはAppleでなければ判りませんが、ひとつの予想が「iPhone5sの分解レポート」を読むことによって出来ます。
iPhone5s発売後、すぐに海外の「All Things Digital」というサイトにてiPhoneを分解したという人が現れました。そして、この分解レポート内では、iPhone5sに使われているパーツを調べ、その「生産コスト」を割り出しています。
それによれば、iPhone5sを1台作るのに、部品費用は以下のようになっているそうです(今日のドル円相場は97円ですが、あえて発売9月20日頃の99円で計算してみました。また数値には8ドル前後の誤差を含んでいるとサイトでは解説されています)。
iPhone5sのモデル別生産コスト
iPhone5s 16GB model / 191ドル(約18909円)
iPhone5s 32GB model / 199ドル(約19701円)
iPhone5s 64GB model / 210ドル(約20790円)
cf. iPhone5c 16GB model / 173ドル(約17127円)
このように、16GBと64GBでは製造費用としては20ドルほど、つまり2千円くらいしかコストに違いはありません。 しかし、日本での販売価格だと、たとえばauとソフトバンクでは16GBが68040円、64GBが88200円ですから、その差額は2万円以上となります。
たった2千円のコストの違いで、2万円の売り上げが変わるなら、それは売り手側としては儲けが大きい64GB,32GBを売りたいことでしょう。
特にiPhoneはmicroSDカードなど、外部メモリーカードを使えないため、「大は小をかねる」として大きな容量を買う人も多いはずです。
こうした背景があり、Apple側としては16GBより大きな容量が売れれば、それだけ儲かる、ならば増産するのは大容量モデルを優先しよう、というのは十分に考えられる流れです。
16GBを予約したけど、全然入荷連絡が来ない!という方は、Appleの手のひらの上で踊らされているような気がしなくも無いですが、思い切って容量の大きなモデルに変更したほうが早く購入できる可能性もあります。
(*上記考察はあくまで管理人の想像です。実際に16GBが何故少ないのか、単に生産が遅れているだけの可能性もありますので、ご了承下さい)
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