今日でiPhone5sが全世界で発売されてからちょうど2週間が経ちました。シルバー・スペースグレイについては次第に在庫が増え始め、早期に予約した方以外でも購入できたという報告を頂いています。
しかし、ゴールド(Gold)だけは未だに入手できたという方は少なく、20日の午前8時直後に購入・予約できた極一部の在庫のみとなっています。
ゴールドがなぜこれほど少ないのか、改めてその原因・噂を調べてみました。
調査の結果、大きく分けて3つの原因が考えられます。
1. Appleはゴールドがここまで売れるとは思っていなかったため
これはアメリカのiPhone取り扱いショップ「iMore」 の Rene Ritchie氏のブログに20日の時点で書かれていた内容ですが、公式発表前のゴールド版iPhone5sについて情報リークさせた際、「安っぽくてベタついた感じがした」と感想を漏らし、逆に注目を浴びて人気になってしまったとされています。
マーケティングでは事前に売れそうなバリエーションを調査し、中心的に生産するのは常套手段ですが、Apple側の予測と、人々のゴールドへ対する興味に大きな隔たりがあった可能性はありそうです(それにしてもこれだけが原因ならば少なすぎる気はします)。
2. あえて出荷数を制限し、注目度を高めている可能性
これも上記Ritchie氏のサイトでも触れられていますが、 わざと品薄感・プレミア感を出して購入意欲を煽っている(品薄商法)のではないか、という噂もあります。しかし、これはニンテンドーのWiiで失敗している過去の例があるため、それはないだろう、としています。
3. 生産に不具合があったため
この3つ目が一番可能性が高そうです。発売直前にすでにiPhone5sの販売台数が少ないのではという噂が流れていましたが、この時点で指紋認証「TouchID」周りの部品生産に不具合があり、ほとんどの在庫を作り直す必要があったという情報がありました。
iPhone5sの組み立てはほとんど(あるいは全て)が中国で行われていますが、各モデル用のパーツ・部品は各国の工場で行われているようです。このため、ゴールドモデル向けのパーツを扱っていた部署で不具合があれば、今回のような「ゴールドだけ無い」という状況も説明できそうです。
また、中国ではゴールドに限り、液晶画面にノイズが出るという不具合情報が出回りました(原因は特定のアプリだったとの事後レポートもありましたが、報告例が少なく、当サイトの調べでは判断がつきませんでした) 。
ゴールドの今後の入荷見通し
Appleではすでにゴールドの緊急追加増産を行っていることを20日にアナウンスしており、海外のiPhone販売メーカーでは初期販売分以外は「10月以降の入荷」としました。日本の3キャリアはずっと予約を受け続けていますが、海外ではすぐに10月以降の入荷と表示したため、次回増産分が到着するのは日本でも10月中、来週の10月7日~13日頃が濃厚とされています。
わざと少なく作っているのでなければ、現在数百人待ちとも言われるiPhone5s ゴールドの順番待ちも解消されると予想しています。
10月12日追記:予想通り、10月1週目から16GBの入荷も進み始めました。まだ初期の予約者への引渡しが中心かつ32,64GBに比べて少ないようですが、確実に各キャリアで入荷が始まっています。
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